<巨人0-3中日>◇2日◇東京ドーム
巨人が貧打に泣き、球団ワーストとなる開幕5連敗となった。2日、中日戦(東京ドーム)で0-3の完封負け。先発内海哲也投手(25)が6回2失点。ビハインドの展開も豊田、守護神クルーンまでもつぎ込んだが、打線が2安打と見殺し。先発山本昌がアクシデントで降板したが、2番手チェンに1安打と沈黙。5試合でわずか10得点。重量打線が不発で、ムードは重苦しくなる一方だ。
笑顔が怖かった。試合後の会見場に現れた原監督は、なぜか薄ら笑いを浮かべ「ちょっと(来るのが)早かったかな」と言って着席した。自慢の強力打線が今試合も不発で、球団史上ワーストとなる開幕5連敗は、今季初の完封負けで決まっていた。「打てない? しかし、このメンバーでね、しっかりしてくれないと」と言葉通り、打つ手がない敗戦だった。
チャンスのはずが、一転した。2回、先頭打者の李が右前安打で出塁した。1死後、阿部のカウントが1-3となって、中日の先発山本昌が背中の張りを訴えて降板した。2番手は昨年、左ひじ手術をし、育成選手から復帰したチェン。しかし、代わりっぱなの初球を打って最悪の併殺。3回にも2四球でチャンスを作ったが無得点。チャンスをつぶし、チャンをリズムに乗せると、逆に先発した内海は5回と6回に1失点。あっさりリードを奪われると、あとは反撃への糸口さえ作れずに終わった。
打てない打線も重傷だが、それ以上に暗いムードになったのが、9回から登板したクルーンの失点だった。2点のビハインドだったが、8回には豊田も投入しており「豊田とクルーンは調整? いや、2点差という部分で勝つための最善策をとったということ」と原監督は説明したが、クルーンは乱調。MAX159キロをマークしたが、制球力が定まらず、2四球を与えてタイムリーを打たれた。今季初登板だったが、新守護神のボール先行の内容は、頼りないものだった。
1軍経験の乏しいチェンが快投するなど、チームの底力を見せつけた中日に対し、主力がさっぱり活躍してくれない巨人。優勝争いのライバルと言われる両球団だが、チームの総合力も戦力バランスも、力の違いを見せつけられる結果となった。球団ワーストの開幕5連敗に「こういう結果になって、相当な悔しさがある。全員でしっかり受け止め、全員ではね返さないといけない」と最後を締めくくった原監督の表情から、薄ら笑いは消えていた。【小島信行】
[2008年4月3日 日刊スポーツから]
あんだけ選手揃えておいて、情けないですね。